三尖相照(さんせんそうしょう)

太極拳 三尖相照
Taijiquan
The three tips align with each other 1

三尖相照は中国武術にとって大切な伝統の教えのひとつだが、

その本質はあまり語られていないように思う。

 

打撃する瞬間は、大地と拳先は直結する。

そのために、必ず取らないといけない姿勢の掟なのだが。

では、説明してみよう。

 

三尖とは、鼻先、拳先、つま先を意味している。

拳を相手の顔面に打ち込んだ時の姿勢を見て欲しい。

(写真1を参照)

正面から見て、鼻先、拳先、前つま先が一直線上にある。

そして、この直線上に後踵が含まれることに注目してほしい。

この4点が、同一面上にあることが、力学的に大切である。

力が分散されることなく、拳先と大地が直結する姿勢である。

 

初学時には、「板になれ」と習ったものである。

板とは、この4点を含む面のことである。

インストラクターはこの力学的概念を理解していないと、

正しい姿勢を教えることはできないので、覚えて欲しい。

 

物体を打つときには、作用にたいして反作用がある。

反作用を跳ね返すのが、大地の力である。

 

大地の力を借りる理論は、蹴り技にも共通している。

写真2は、蹬脚で相手の膀胱に蹴りを入れた瞬間である。

果たして、右踵と大地が直結していると見えるだろか?

太極拳 三尖相照  蹬脚
Taijiquan
The three tips align with each other 2