倒捲肱は相手のパンチを巻き込みながら後退し、
顔面に掌打を浴びせる技だ。
まず、当方は顔面に相手のパンチを誘い込む姿勢で構える。
自分のタイミングで相手にパンチを出させることが出来れば有利である。
(下の写真1を参照)
そして、相手のパンチの出るタイミングを捉えながら、
相手のパンチの手首に右手を吸い付ける。
そのまま聴勁を効かせながら、パンチを自分の懐に引き込んでいく。
(最初の一番上の写真2を参照)
右構えのまま半身で引き込んで行き、決して正面向きにならない。
相手のパンチを自分のへその位置あたりまで引き込み、反撃に転じる。
この瞬間に、右肩前から左肩前に転換する。
(下の写真3を参照)
相手からすれば、自分のパンチが、沼地に引き込まれてく感覚となる。
この技は、歴史的に見て、前足に7割の体重を乗せて打つ、北派中国武術を相手に発展してきたのではなだろうか。