武術 正中線をとる

正中線
自然体

武術において「正中線をとる」とよく言われるが、どういった意味合いだろうか?

私の理解では、相手にやられると思わせる瞬間であり、

言い換えれば、こちらは、もらったと思える瞬間となる。

打撃系の武術では「先の先」と合わせて説明される場合もあるように思う。

 

私は、力学的な角度から説明ができるのではないかと考えている。

「正中線をとる」は、中国武術にはない表現だが、私の武術の経験から語ってみたい。

 

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太極拳の科学 三節

太極拳の運動連鎖 纏絲勁
Taijiquan Kinetic Chain

 

太極拳の理論を語った書物は多いが、大体において記述が抽象的で難解である。

 

太極拳は「気」のエネルギーを使う。

しかし、断言しておくが、気で相手は倒れてはくれない。

 

太極拳は「意」を大切にする。

しかし、「力を用いず意を用いよ」と言ったところで、一般の人たちには意味不明となる。

 

太極拳は「勁」を使う。

「勁」は相手に直接作用する力で、「気」や「意」のような抽象的な概念ではない。

「勁」は物理学でもって説明できるのである。

太極拳の「勁」を、科学で語ってみることにしよう。

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武術の虚実とは

太極拳 武術の虚実転換
Insubstantial / Substantial in Martial Arts

 

「虚実」を理解することは、武術の本質を体得することに通じる。

 

どんなに威力のある打撃力を持っていても、

相手に当てることができなければ、効果を得ることはできない。

 

殴ろうと思って出されたパンチは、容易交わすことができても、

無意識で出されたパンチは避けづらいものである。

ここに武術の難しさと、奥ゆかしさがある。

 

では、無意識に手が出るとは、どういう状態なのだろうか?

それでは、武術の本質を語ってみよう。

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